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リバースモーゲージ活用術 Vol.4 資産価値のある親の家を兄弟で相続するには

リバースモーゲージ 活用
高齢化の進展にともない避けて通れないのが相続問題です。そして相続手続きで頭を悩ますのが遺産分割でしょう。
相続する資産が現金だけなら公平に分配しやすいのだと思いますが、不動産などは資産価値を保ったまま公平に分けることは困難です。
そこで遺産分割の代表的な方法である「現物分割」「換価分割」「代償分割」をご紹介します。
そのなかでも不動産など、分けることが難しい資産の相続で有効な「代償分割」についての具体的な説明と、リバースモーゲージを活用した相続問題解決方法を解説します。

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■相続人の間でモメやすい遺産分割
■代償分割の仕組みとその方法
■資産価値のある親の家を兄弟で相続するにはどうすればよいか
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相続人の間でモメやすい遺産分割

高齢化の進展するなか、相続問題は、避けることの困難な問題のひとつです。相続問題は一部資産家や財産の多い人の問題と思われがちですが、実際には多くの一般の方も、トラブルをかかえているようです。

特に悩まされるのが遺産分割ではないでしょうか。どの資産を誰に渡すかを遺言書などであらかじめ決められていればトラブルは少ないのかもしれませんが、実際は、生前に遺言書が作成されたり、話し合いがなされたりしていることは少なく、相続が発生してから慌てて相続人同士で相談して決めなければならないことがよくあるようです。

また相続する資産には現預金のように公平に分けやすいものだけでなく、不動産や自社株のように、相続人間で公平に分けることが難しい資産もあります。

遺産分割の方法としては以下のような3つの方法があります。

(1)現物分割
財産の種類ごとに取得者を決める方法です。遺産分割の方法としては最も一般的です。
たとえば土地は長男、建物は次男、銀行の預金5,000万円は長女などのように分配します。
分かりやすい方法ではありますが、資産価値がそれぞれ異なる場合などでは、公平に分配することが難しいケースもあります。

(2)換価分割
財産をすべて換金し、金銭として相続人に分配する方法です。この方法ではすべての相続人に公平に金銭として分配することができます。
ただし自宅に住み続けたいという相続人がいたり、現金化する際に資産価値が減ったりすることもあり、実際に換金するのが難しいケースもあります。

(3)代償分割
特定の相続人が財産を単独で相続する代わりに、他の相続人に相続分相当の金銭などを支払う方法です。
たとえば土地と建物は長男が相続し、代わりに長男から次男に代償金(5,000万円)を支払うというケースです。
リバースモーゲージ 活用

代償分割の仕組みとその方法

代償分割について、もう少し詳しく説明します。
代償分割では、特定の相続人が資産を単独相続し、他の相続人には相続分相当の金銭など(=代償金)を支払います。これにより相続人間の不公平感を解消するものです。

たとえば自宅不動産は、長男が住み続けるために単独で相続し、他の相続人には長男から相続分相当額の代償金を現金で支払うというようなケースです。

代償分割は、相続資産が主に自宅・農地・その他事業用地などの不動産や自社株などの場合に行われるのが一般的です。これらの資産は分割してしまうと、管理や売却に不都合が生じる恐れがあるからです。

ただし代償分割の際には、
・相続人全員に納得してもらわねばならない
・相続税支払いに加え代償金支払いがあり金銭的負担が大きい
・代償金の支払いが遅れると裁判などに発展する場合がある
点には注意が必要です。

また遺産分割協議書には、代償分割をおこなう旨を記載しなければなりません。代償金支払いの記載がなければ、単なる通常の贈与とみなされ贈与税が課される場合があります。

相続税に比べると、贈与税は控除額が小さく税率も高くなります。代償金としての支払いであるという記載を忘れないようにしましょう。

代償金は現金で支払われることが多くあるようですが、相続人間での合意があれば、現金以外の資産でも代償金として取り扱うことができます。

資産価値のある親の家を兄弟で相続するにはどうすればよいか

資産価値がある親の家を兄弟で相続する場合、資産の大半が親の家だとすると、(1)現物分割(2)換価分割の3つの方法のなかでは(3)代償分割が最も適している方法ではないかと思われます。

長男が親の家を相続し、相続分相当の代償金を次男に支払うというものです。

ここでネックとなるのが代償金の支払いです。
代償金を支払う長男が相続するのは自宅不動産です。そのため次男に代償金を支払うには長男は現金を準備しなければなりません。あらかじめ預貯金の準備があれば問題ありませんが、そうでない場合、代償金を準備するにはどのようにすればよいのでしょうか。

ここで解決方法のひとつとして、リバースモーゲージの活用をご紹介します。

リバースモーゲージとは自宅などの不動産を担保にして融資を受けることのできる商品です。不動産を売却することなく、自宅に住み続けたまま必要な資金を準備することができます。

今回のようなケースでは、相続する自宅不動産を担保として代償金相当額を借り入れすることになります。

たとえば
4,000万円の資産価値のある自宅を兄弟で相続する場合、

(1)自宅を長男が単独で相続する。
(2)長男は自宅を担保に2,000万円を借り入れする。
(3)長男から次男に代償金2,000万円を支払う。

上記の場合、融資元への毎月の支払いは利息のみで月5万円程度です。
2,000万円×年利3%(参考金利)÷12ヵ月=5万円

このような、一貫した内容を持つ計画によって、資産価値のある親の自宅を兄弟で相続することができます。

リバースモーゲージを活用した相続対策には下記の特長があります。
・自宅を売却せずに利用できる
・代償金の準備ができる
・相続問題の解決ができる

現預金や生命保険の準備がある場合は、この借り入れ金額を少なくすることで対応できます。
相続問題を「争族」にしないためにも、リバースモーゲージの活用を検討してみましょう。

リバースモーゲージにはさまざまな種類があり、家を売却するリースバックという手段もありますので、それぞれのメリット・デメリットをよく比べたうえで利用しましょう。
リバースモーゲージ 活用


【参照元】
遺産分割とは|親族と揉めず有利に進める方法を解説 相続弁護ナビ
不動産の相続なら代償分割を選択|代償分割の特徴と注意点 相続弁護ナビ
遺産分割の代償分割とはどんな方法か All Aboutマネー

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